ケチャ ファイヤー@Puri Agung Peliatan. Sep.2017
毎週木曜の夜にプリアタン王宮で演じられているスマラマドヤのケチャを見に行きました。
ライトアップされた王宮内はなかなか幻想的。
ケチャ軍団が入場した後、お坊さんが登場しお祈りをして聖水を振りかけます。
ケチャではラーマーヤナ物語が演じられます。ラーマ王子と妻のシーターでしょうか?ラーマ王子は隣国のミティラー国のジャナカ王を訪問した際に、王の娘 シーターと出会い結婚しました。やがて王の後継者争いが勃発し、王妃の策略でラーマ夫妻は祖国を離れることになりました。
猿役が登場。物語では、ラーマと親交結んだスグリーヴァのために、猿王ヴァーリンを倒し、スグリーヴァは猿王に返り咲きます。恩返しにスグリーヴァは猿族のハヌマーン将軍らをシータの捜索隊を派遣。やがてシーターをランカー島で発見し無事連れ戻しました。
物語はまだまだ続きますが、写真がどの場面のものかサッパリ不明なので解説は終了。次回ケチャを見る機会があれば、ラーマーヤナ物語のあらすじを頭に入れてから見ることにします。
最後に役者さんたちのカーテンコールで終了。どうぞ一緒に写真撮影して下さいと案内があったので、観客のみなさん遠慮がちに写真撮影してました。
みどり色の衣裳の人のお面スゴいですね。ラーマの味方となって活躍する鳥族のジャターユかサムパーティだと思いますが.…。
左端の子供、とっても可愛いかったです。物語の中では、魔術師マーリーチャがシーターを誘拐するために化けた美しい黄金の鹿役です。ステージを素早く走り回っていたので、踊ってる場面の写真がすべてピンボケでした。
他の会場のケチャではファイヤートランスとかいう火渡りなんかがあることが多いみたいですが、スマラマドヤのケチャはラーマーヤナ物語で終了します。プリアタンの正統派ケチャということでしょうか。
ラーマーヤナ物語の登場人物の名前と同じ名前の通りがウブドにあることに気づきました。鳥族ジャターユはJl.Jatayu、猿族ハヌマーン将軍はJl.Honoman、猿王スグリーヴァはJl.Sugriwaなどなど。もっといっぱいあるかもしれません。なかなか興味深いです。