Take it easy !!!

バリ島・ウブド旅記録となんやかんや

バリ舞踊とガムラン音楽 Semara Pegulingan MANDALA GIRI ③ Sep.2018

バリ舞踊と言えばレゴンというぐらいの演目、レゴンもいろんな種類があるようだがウブドの定期公演ではLegong Lasemという演目が定番のようだ。

題材をジャワの歴史物語マラットから取った、有名なラッサム王とランケサリ王女の悲恋の物語。

  

プリアタンでガムラン楽団&舞踊団スリ・パドマを運営している日本人女性のバリ舞踊家井上真由美さんという方の「バリ舞踊図鑑 padma nila」 のサイトでバリ舞踊のことなど詳しく知ることが出来る。

https://balitaksu.com/tari/legong-lasem-ja

 

3人の女性によって演じられるレゴンラッサム。最初にピンクの衣装で登場するのはチョンドン(宮廷侍女)役で、ウブドの定期公演のレゴンダンスを観に来る旅行者では花形であり、実際とてもわいいか美しい少女によって演じられていて、一番目立っているが実は脇役で、主役はチョンドンのソロのあとに登場するラッサム王で、2人の女性踊り子が登場するところからが「レゴンラッサム」の物語のはじまりとなる

 

f:id:bluefalcon1631:20190123185704j:plain

一番目立つチョンドンの登場。脇役とは言ってもやはりレゴンダンス目玉。踊りを習ってる少女たちの憧れであり、子供たちは将来のチョンドン役を目指して頑張っている。

この日のチョンドン役は Santi Kusuma、私は2017年にプリアタンのバレルンステージのティルタ・サリの公演で初めて見た時、まるで可憐な妖精のようだった。現在、彼女はMandala Giliでレギュラーのほか、ティルタ・サリやARMAでも時々出演しているようだ。

 

f:id:bluefalcon1631:20190123185714j:plain

手前はランケサリ姫役のMang Ayu、奥がラッサム王役 Made Dwipayanti

本来のレゴンといわれる部分でラッサム王とランケサリ姫の物語のはじまり。2人がシンクロして左右同じ動きをする踊りから始まり、そのあと主役のラッサム王とランケサリ姫に分かれて演じられる。

写真はラッサム王がランケサリ姫に求愛する場面。

 

f:id:bluefalcon1631:20190123185729j:plain

クライマックスのラッサム王とガルーダの戦い。最初に登場したチョンドン役が、今度は手に翼をつけてガルーダ役で登場。

 

 

www.youtube.com

戦いの動きにあわせてガムラン音楽のテンポも上がり、クライマックスへと向かう。ガルーダとラッサム王が交わっては離れる闘いの動きとガムラン音楽が見事に融合し引き込まれていく。私の一番のお気に入りのシーンだ。

Santu Kusuma、視線や指先の動き、キレのある腕の振りなどとても素晴らしかった。物語では脇役だがやはり定期公演ではチョンドン役が花形であることを認識させられた。

 

(パンフレット解説)

Legong is the name for a kind of classical dance by 3 girls,one to enact the palace attendant CONDON,hile the other two are playing the LEGONG or the main characters of the story.  From among various stories to play this troupe presents the story of King Lasem. Prince of Lasem has abducted the Princess Langkesari of Daha Kingdom. Despite his efforts,sherefuses to yield to him as she believe that her fiance,Prince of Kahuripan,is coming to her rescue. Feeling sorry for her abductor,Langkesari urges him to let her free,but the kidnapper presfer to oppose and fight his contenderrinnstead of releasing her. On the way to the battle Lasem meets reven,symbol of bad omen,yet the continues on his way only to die in the battle.