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バリ島・ウブド旅記録となんやかんや

合同火葬儀礼(Ngaben Masal)⑥ Sep.2018

プトゥラガン(火葬棺)に遺体が安置され、お供えと最期のお別れが済むと、いよいよ火が放たれ火葬が始まった。バリには何度か来ているが、目の前でバリヒンドゥーの火葬を見るのは初めてで興奮した。正午を少し回った頃なので照りつける太陽の熱と炎の熱気でとにかく暑い。時折吹く風も熱気を帯びて生暖かく、近親者以外の人々は屋根の陰や木陰へ避難している。

  

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一番端の虎のプトゥラガンから火葬がが始まった。 

 

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続いて隣の白いルンブーに火がつけられ、一気に炎に包まれる。手前では親族だろうか、炎に包まれ燃え尽きつる様子をじっと見守っている人たち、ビデオ撮影してる人も。

 

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端から順々に始まり、点火される直前のプトゥラガン。

日本人の感覚ではお祭り騒ぎのようなお葬式に見えるが、バリヒンドゥー教の火葬儀礼とは、火葬により死者の魂は解き放たれ、天国へ飛んでいき、もっと素晴らしいものに生まれ変わるものであり、この儀礼を行うことにより、人は神聖なこのうえない義務を果たすことができると考えられている。豪勢な火葬によって天に旅立つ魂を盛大に見送ってもらうことは、バリの人々にとって生涯の夢であるそうだ。

 

 

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